こんにちは。とびらです。
昨年50歳になったので同窓会のお知らせが盛んに届きます。
先日行った中学の同窓会でのことです。
会も中盤に差し掛かったころ、一番奥で楽しんでいた私の所に見覚えのない同級生がやってきました。
50代ともなるとお腹周りやフェイスラインがたるんでくるのが男女とも普通だと思うんですが、彼はスリムで若々しい。チェックの中折れ帽、ピタピタパンツに夏ニット、軽めのロングコートという地方10万都市では決して見ることのないいで立ち。
誰だっけ?思い出せないから悪いなあと思っていると、「ねえ、誰だっけ?」
あなたも思い出せなかったんですね。ああよかった。
話を聞くと、彼は今日来ているほとんどの人を思い出せないのだとか。それで順番に確認しているらしい。
わかったようなふりして話を合わせるより、初めからわからないことを前面に押し出す戦略家ぶり、風貌からして明らかにサラリーマンではなく、クリエイティブ系。臭さ全開勘違い自称アフィリエイターとしては見逃せない相手。
きっと自分のやりたい事やってる人なんですよね?もしかしてこんなところでメンターに出会っちゃったりして?
東京の広告代理店で仕事をしていたという彼。仕事へのプライドはまあ、持ってて当然ですよね。50歳ですから。
「俺さあ、自分の企画がCMになったり中吊り広告になったりするのが楽しくてさ、朝まで働くなんてよくあったけど忙しさなんて感じなかったね。今は地元帰ってきてデザイン事務所を開いているんだけど、このへんの人って頭にあるのは町おこしだけみたいだね。」
え?ちょいちょい芸能人の名前入れたエピソード交えてきたりして、ちょっと雲行きあやしいぞ。
「俺さあ、ある意味30年近くサラリーマンやれてるやつが一番スゴイと思うんだよね。組織の中で自分のやりたい事やれてるわけでしょ。」
それ、サラリーマンだらけのこの席で言っちゃうんだ。
「俺さあ、東京行って昔の事なんて考えられないくらい毎日忙しく必死で生きてきたんだよね。だからみんなの事覚えてないんだよ、ごめんね。」
あの、私たちもそんなに暇だったわけじゃないんですよ。
ちょっと期待しちゃっただけに、なんかすごく残念。なんでそんなに「俺って違うから」って言いたいの?一生懸命生きてきたのは君だけなの?誰かに褒めてもらいたいの?
だから結婚できないんだよ。
あ、彼独身だったんですよ。
私クリエイティブ系の仕事って憧れてたんですよ。才能のある人達が集まっていて、自分の好きなことを仕事にしているんだろうって。
なのになんだろう、何でこんなに「見て見て系」なんだろう?そういえば去年行った中学の同級会でも、音響関係の仕事している子がいて、もっと重度の「見て見てちゃん」だったな。
サラリーマンって一括りにできないように、クリエイティブ系って一括りにできないことはわかります。でも少なくてもサラリーマンはクリエイティブ系の人達に敬意は持っていると思う。
クリエイティブ系の人の多くは創造力の高い仕事をしていると思う。でも自慢しないでいられないあんたたちってどうなの?やりたい事やって満たされてる人って自慢しないぞ。
うーん、どうやら私のメンターにはなってもらえそうにない。
私の理想のメンターはやりたい事をやっていて、それが周りをすっごく楽しませる人だからな。どっかにいないかな。
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