屋根裏を整理していたら、中学、高校時代のアルバムが出てきた。見るのは20年ぶりぐらい。
小学校では周りの目を気にせず自分の思い通りに行動していたのが、中学に入ると、人からどう見られるかがすごく気になるようになった。だから友人も少なく暗黒の時代だったなあ。
そう思いながらアルバムをひろげると、たくさんの友達の間で何とも楽しそうな私の姿があるじゃないの。???高校を卒業してからの30年で記憶を改ざんしてしちゃった?
思春期の最大の関心事といえば異性。学童期の武器といえる、遊びを考え出したり、人を笑わせるスキルは高かったけど、残念なことに思春期の武器となる女らしさとかきれいに見せるスキルがなかった私。
中学に入ると
もてたい⇒きれいになりたい⇒スキルがない⇒もてない⇒自信ガラガラ
と小学校では人気をゲットできたスキルが役に立たなくなってきたことにじわじわと気づき、モテないことが最大のコンプレックスに。
そのコンプレックスが、中高時代の楽しかった思い出をぜーんぶ記憶のどこかにしまい込んじゃったらしい。思い出は辛かったことばかりという暗黒の時代に塗り替えられていた。
今回アルバムを久々に見て、人間は自分の見たいようにしか見ないんだなと実感。30年も楽しかった青春の出来事を全部しまい込んで、辛かったことだけを思い出してたなんてね~。
そんなやっかいなコンプレックスだけど、実は他人から見ると魅力的なポイントになるということがよくある。
お笑い芸人を見るとよくわかる。デブ、ハゲ、訛りというコンプレックスをウリにした芸人さんは、コンプレックスを完全にネタにして笑いに変えている。
共通しているのは、コンプレックスをちょっと離れて冷静に見ている目線があること。達観しているというか、悩みの渦に巻き込まれていない感じ。
思春期の私は、モテるように見せようとか、気にしていないように見せようと力を使い果たし、とても冷静に見るような余裕はなかったなあ。逆に言うと、隠そうとすることに労力を使わずに、笑いに変える方に力を注げばよかったんじゃない?
人生で一番悩んでいて、誰にも知られたくないとひた隠しにしているものを笑いに変えられるなんて、かっこいい。みんなそう思うんじゃない?あの頃の私に教えてあげたい。
そもそも完ぺきな人間なんて近寄りがたいよね。完璧な人間はいないというけど、みんな自分には欠点があると思ってるんじゃない?だから欠点を持っている人に会うと親近感を感じて距離が縮まったりする。
今コンプレックスを持っていて、隠さなきゃと思ってるなら、こんな視点で自分のコンプレックスを見てみるとみんなに愛されちゃうかもしれないぞ!
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