ごはんの秘密

目安時間:約 7分

先週の土曜に、半年前に卒業した静岡ボンド塾の卒業イベントがあって見に行ってきた。塾生たちが仲間を信じて困難を乗り越える姿をまのあたりにして、改めて信じる力ってすごいなって思った。

できるって信じることで何でもできるんだな。


人間が食物連鎖の頂点に立つようになったのは、この「架空のものを信じる」という特殊能力を持っていたから、というのをサピエンス全史という本で読んだ。

そしてそれができたのは実はごはん(でんぷん)のおかげだったのだ!


でんぷんの力


石器時代のヒトは元々木の上で生活して、時折木の下に降りて食物を探した。力が弱かった人類は狩猟もあまりできず、食べていたのはドングリや木の地下茎。でんぷんがたくさん含まれていたが、まずくてたくさんは食べられなかった。

どころが火を使えるようになって、木の実を火で調理するようになったことが食に革命を起こした。加熱によってまずかったでんぷんがブドウ糖に変化し、おいしく、消化しやすく変化。

加熱されたでんぷんはブドウ糖になり腸に吸収され、脳に行く。加熱してたくさん食べれるようになって脳が急速に巨大化、2倍になり、知性で生態系の頂上に立つようになったのだ!

でんぷんの力はスゴイ!

人間と糖との長――――い歴史

でんぷんを加熱調理して糖にすることで人間は進化した。実は人間と糖との関係は切っても切り離せない。

歴史ははるか昔32億年前から始まる。そのころの地球では植物プランクトンが緑色の海を作り、光を浴びて光合成し、地球に大量の酸素と糖を生み出していた。やがてその糖を利用して大量にエネルギーを生み出せる微生物が現れた。



その頃の私たちの祖先は原始的な単細胞生物で、糖から十分なエネルギーを作る能力がなく細々と生きていたんだんだけど、うまいことその微生物を体の中に取り入れることに成功!


糖を食べることで、 微生物にエネルギーを与え 、そしてまた微生物に エネルギーを生み出してもらうというウインウインの関係を築いた。

今に至るまでずっと。

細胞の中に20億年前に取り込んだ微生物のなごりミトコンドリアが今も働いている。糖質を取らなくなると、たんぱく質や脂肪からエネルギーをとる。だから糖質がないと傷を修復できない。だから病気になりやすい。

日本人が太りにくい理由とは?

一万年前、糖質たっぷりの穀物を作り始めた。

米を顕微鏡で見ると、でんぷんの結晶、糖質の塊、細胞の隙間にはたんぱく質。必須アミノ酸だって全部含まれている。食物繊維、ビタミン、ミネラルもたっぷり。

栄養素的に完璧なうえに長期保存まで可能。

そんな米を食べ続けた日本人は進化し続けてきた。

日本人 にはでんぷんを食べて甘みを早く感じる人が多く、それも進化。 うまくインスリンを出すことができ、太りにくい体質を作ってきた。長寿の一因とも言われてる。

唾液の遺伝子アミラーゼが多いのも特徴の一つで、アミラーゼも多いとやはり太りにくく、健康で長生きできる。


時は流れ、江戸後期。新田開発や平和な時代で米の生産が増え、一人一日3合食べるようになった。そこで人類にあらたな進化が。


大量のご飯をたべることで、ごはんの大好きな珍しい腸内細菌が体内に住み着くように。プリボテラ菌という菌でこの菌はご飯が大好き。脂肪の燃焼を促して肥満を防いだり、免疫の働きを良くして動脈硬化や糖尿病を予防する効果がある。



このようにご飯を主食に選んだことで、太りにくい遺伝子を獲得し、健康を守る腸内細菌まで授かった日本人。ご飯はあなたの体をご飯に適した体に改造してくという第二の食の大革命を引き起こしていたのだ。

ごはんは体を変え、心を変え、人生を変える。

食べ物は長い歴史を通して私たちの体を大きく変えてきた。


腸内に糖をエネルギーに変える微生物を取り入れ成長を促し、

インスリンをうまく出すことのできるシステムを作り太りにくくさせ、

アミラーゼを増やして長生きさせる。


でもやっぱり一番胸アツなのは、でんぷん⇒加熱⇒ブドウ糖⇒脳⇒信じる力の獲得という一番最初の革命。

食べ物は体を変え、心を変え、人生も変える。


やっぱりごはんはスゴイ!



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成功できないんじゃないかと不安なあなたへ

目安時間:約 6分

こんにちは。とびらです。

 

「成功したい、幸せになりたいと思っているけど、全然実現しない。思っていることが現実になるなんて嘘だ」

 

「夢ばかり見ないで現実的になれ」

 

世界中がそう言っているように感じる時におススメの記事です。

 

人間の想像力がスゴイって本当だった!

人間の想像力のスゴさを知れば、「思っていることは実現する」というのがホントだってことがよくわかります。

 

二重の現実の中に生きている

サピエンス全史という本があります。ホモサピエンスという種族の特徴と歴史を「虚構」という鍵から読み解いている本なのですが、その中で著者は「私たちは二重の現実の中に暮らしている」と言っています。

 

想像上の現実と客観的現実

昔人間は動物と同じように、川や木やライオンと共に暮らしていました。人間は卓越した認知力を持っていたので、しだいに神や国家、貨幣、会社などを信じることができるようになりました。

 

そのおかげで無数の見知らぬ人どうしが力を合わせ、共通の目的のために働いたので途方もない力を得て、食物連鎖の頂点に立つことができました。

 

神に実体がないのと同じで、国家にも貨幣にも会社にも実体はなく、想像上の現実=虚構なのだと著者は言います。その虚構を信じられるのが人間という種なのだと。

 

私たちは生まれた時から、一方に、川や木やライオンといった客観的現実が存在し、もう一方には神や国家や会社という想像上の現実が存在するという、二重の現実の世界を生きているのです。

 

違和感を感じる時

私たち人間は実体のある現実のものなので、川や木や水、太陽、風という客観的現実(自然)から遠く離れると、自分の根元が切り離されたような不安を感じることがあります。具体的に意識していなくても、何か違和感を感じている人は多いはず。

 

また、私たちを取り巻く現代社会の枠組みの全てが虚構だということが、直感的にわかっていて、でも言語化できていなかった人も違和感を感じるでしょう。そんな人は自然を肌で体で心で感じることが必要です。

 

自然の存在を意識する

忙しく生活していると存在を意識することがほとんどない自然。でも誰にも平等に惜しみなく与えられている自然。その存在を意識すると、自分たちが無限の恵みの中にいることに気付くことができるのです。

 

レイチェル・カーソンは著書「沈黙の春」の中でこの感覚を「センス・オブ・ワンダー」と呼び、こう言っています。

「この感覚は退屈の解毒剤だ。人工的なものに空しく執着し、力の源から切り離されている状態を終わりにすることができる。」

 

花や葉っぱがどれだけ精巧に、美しくできているか、鳥がどんなに愛らしく美しい声で鳴くか、猫がどれだけ好き放題で可愛いか。自然のものは私たちが作るものよりもずっとすごいってことに気付けば、大きな愛のようなものに包まれているのを感じられます。

 

ありのままに生きる

この愛のエネルギーは気付いていなくても私たちに降り注いでいて、私たちがありのままに生きるのを後押しします。自然が美しいのはありのままに生きているから。人間もありのままに生きてるのが一番美しく、本人も楽しいのです。

 

人間が当たり前に持っているその卓越した想像力を生かして、神や国家、貨幣、会社を現実にしたのと同じように、自分のやりたいことを想像して現実にする。それが人間のありのままの姿で、一番楽しい人生なのです。

 

せっかくの想像力を、将来の不安や恐怖、何もできない自分を想像したりすることに使わないでください。想像したものはどんなものでも作り出せるのが人間という種族なのですから。

 

まとめ

今私たちが信じている国家や、国民、企業や法律、人権や平等といった考えでさえもが虚構です。そういう複雑なものでさえ想像できることが人間の特徴で「ありのまま」なのです。

 

この複雑な現代社会こそが「思考が現実化する」ことの証明です。

 

こんな複雑な仕組みでさえも現実にできるのですから、私たちの小さな望みなど現実にするのは簡単に決まってますよね?

 

サピエンス全史はこちらから

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プロフィール

 

管理人:やっちゃん@平戸育子

ゆるベジ料理スペシャリスト

厳格なマクロビアンの家庭で育ち過食症に。克服した経験と、自然食品店勤務20年の経験を元に、簡単に作れて、美しく、食べておいしいゆる~いマクロビオティック料理の教室を主宰しています。/リマクッキング富士宮校講師歴10年/映画と読書とお酒が大好き/10代後半の子供二人と、単身赴任中で週末だけ帰ってくる夫と静岡県富士宮市に住んでいます。/自分の体を信じることで自然に健康になっちゃう考え方やレシピを配信しています。

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