目次
マクロビオティックとは
Macro(マクロ) 大きい・全体
Bio (ビオ) 生命
Tique (ティック) 術・方法
という3つの単語を組み合わせた造語で、毎日を生き生きと健康で幸せに生きるための「方法」のこと。
毎日幸せに生きていくためにはまず、心と体が健康じゃないと・・・心と体が健康になるためにはどうすればいいか・・・。
そこから、行き着いたのが、自然の法則に合わせた食事や考え方なのです。現代の生活をしていると、つい忘れそうになってしまいますが、私たち人間も自然の一部です。
でも
例えば、時間や、日付などの現代社会の基本的な概念も、多勢の人間が一斉に働くために考え出されたことで、自然の体内リズムにあっているわけじゃないんですよね。
そういう環境だからこそ、自然の秩序(自然の法則やリズム)に、合わせた考え方や食事をして、体と心を、本来の「自然な状態=健康で氣が満ち溢れている状態」にするのがマクロビオティックなのです。
自然というからには、美味しいから、食べたいから食べるというスタンスがとても重要で、例えば、どんなに健康によい料理でも、美味しくないと思いながら食べるのはマクロビオティック食じゃない。
美味しくないものを食べるという行動は、体にめちゃめちゃストレスを与えるものですからね。
ストレスが溜まると、だんだん体の不調を引き起こしてしまいます。肩こりや、めまい、生理不順、便秘、肌荒れ...。
それくらい「心」の状態も美と健康に影響を与えています。
心からおいしいと思うご飯を食べる。
心からやりたいと思うことをする。
心から一緒にいたい物や人と共にいる。
ことがとても大事です。
心が欲することをすることこそが自然の秩序なんです。
では
自然の秩序(自然の法則やリズム)に、合わせた考え方や食事ってどんなものでしょう?
自然の秩序にあった考え方
自然の法則っていうと難しく聞こえますが、私がしているのは自然か不自然かということを意識することだけです。
例えば、真冬に夏の野菜や果物を食べたり、冷たい飲み物を飲んだりすることや真夏に、熱々のお鍋を食べたりすることが自然かどうか。
今私たちが買い物をする場所は、流通の発展で世界中の食べ物が並んでいて、美味しい物を食べたいという消費者のニーズに応えようと様々な工夫が凝らされています。
そのおかげで、いつでもどこでも好きなものが食べられるようになったけど、その代わり、野菜や肉や魚の旬がわからなくなっちゃったんですよね。
動物としての人間は、季節に合わせて変化していて、その時期時季に出てくる食べ物をとって体調が整うような仕組みになってるから
旬のものを食べることがすごく大事なんです。
ちょっと前の世の中なら、その季節のものしか手に入らなかったから、それに逆らわずに食べていればよかっただけのことなんですが便利な今は、逆に意識しないと自然なものが手に入らないという…(°▽°)
なので、マクロビオティックでは
自然か不自然かということを意識して、食材を選ぶことをおススメしています。
ごく簡単でシンプルな方法なのですが、自然なものを選択するだけで私たちが本来持っている健康な心と体を取り戻すことができたらいいと思いませんか?
ではその基本になる「自然の原理に沿った食事」とはどんなものかでしょうか。
マクロビオティックの基本原則
マクロビオティックには3つの基本原則があります。
身土不二
「身と土は二つに分けられない」という意味。
植物は水と土から養分をもらい、太陽の光で大きくなる。動物はその植物を食べて育つ。動物が死んで土の養分になり、それが植物の養分になる…という風に、土や水と植物と動物は、切っても切り離せない密接な関係にあります。
だから住んでいる環境で育った食べ物をとることが自然の摂理にあっているという考えです。
一物全体
食べ物は、まるごとそのまま食べるということ。
丸ごと食べることで、初めてその食べ物がもつ様々な力が、発揮されます。捨ててしまいがちな根っこや皮も、重要な働きを持っているので、全部大事に食べるという考えです。
陰陽の調和
料理、食べ物に限らず、全てのものは「陰」か「陽」のどちらかに傾いています。
例えば
ねぎと鶏肉ならねぎ、
女性と男性なら女性、
冬と夏なら冬
の方が陰性に傾いています。
陰、陽、どちらかに傾きすぎるとバランスが崩れます。「中庸」といって、陰陽を調和させることで心と体のバランスが整います。食べ物、料理法によって、このバランスを中庸に整えるのがマクロビオティックの食事法です。
基本の食
具体的にマクロビオティックでは
「オーガニックや低・減・無農薬の野菜」「伝統製法の加工品や調味料」「化学成分無添加のもの」「近くでとれた旬のもの」
を皮や灰汁も丸ごと、陰陽の調和をとりながら調理して、穀物を主体に食べていきます。
玄米ご飯、味噌汁、芋の煮っ転がし、煮豆、漬物、こんな普通の和食がマクロビオティックなんです。
でも、
そんな粗食で栄養が足りるの?肉も魚も食べられないの?
と思う方もいますよね?
マクロビの疑問
栄養足りるの?
お米は糖質の固まりで、あまり栄養がないと思っている人が多いけど、実は、お米はすごくバランスのとれた栄養価の高い食品なんです。
糖質だけでなく、ビタミン、ミネラル、カルシウム、鉄分も含まれています。さらに、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類も豊富で、季節を問わず、摂取しにくい成分を体内に取り入れることができるのです。
これが玄米になると、栄養成分がさらに増えます。米の栄養成分の多くが皮と胚芽部分に集まっているからです。米には人間が必要とする栄養素のほとんどが入っていて、しかも食物繊維が含まれているから、お通じにもいいのです。
そんな玄米にも欠点があります。
それはリジンという必須アミノ酸が少ないこと。必須アミノ酸は全部で9種類あり、それぞれが一定量含まれていないと体内で効率よくたんぱく質を合成できないのです。
それを補ってくれるのが味噌汁。大豆がリジンをとても多く含む食品なんです。
ごはんと味噌汁のセットは人間活動に必要なエネルギー、タンパク質、糖質、ビタミン類、微量ミネラル、食物せんいなど、ほぼ全てをカバーできる完全食なのです。
粗食のように見える、ごはんと味噌汁という日本の伝統食がどれほど栄養学的に優れているか、伝わったでしょうか?
次に二の疑問。
肉も魚も食べられないの?
答えは、「全然そんなことはありません」です。
今話したように、ご飯と味噌汁で栄養が取れるからといって、肉も魚も野菜もとっちゃダメという話ではないんです。
玄米と味噌汁で、栄養的には十分だから、あとは好きなものや食べたいものを、自由に食べればイイのです。
今の世の中は情報が多くて、健康のために
「タンパク質を取らなきゃ」「30品目とらなきゃ」「青汁を飲まなきゃ」
と思わざるを得ないような状況になっています。
でもごはんと味噌汁を食べていればそれでもう十分!ならシンプルで簡単で安いしおいしいし、いいと思いませんか?だから無理に食べる必要はない!ということです。
それで、食べたいものがあったら、それはどんどん食べましょう。それはあなたの体が必要としているものだからです。
まとめ
マクロビオティックとは何かということから色々話してきました。
一言で言うと、人間は自然の一部なので、自然の法則に沿って生きよう!ということです。
その法則とは、
地元の旬のものを
できるだけ自然な形で
陰陽の調和をとりながら食べ
心が欲することをする。
です。
その一番簡単な方法が玄米を食べることです。
玄米と味噌汁の組み合わせは、人間活動にひつような栄養成分をカバーできる最強食。これを基本に食べていれば体が整い、必要なものは体が教えてくれるようになります。
マウスを使った実験で玄米を主に食べているマウスは、そうでないマウスに比べて、ジャンクな餌を食べないという結果も出ています。
とは言っても、玄米は
硬い
ボソボソしている
美味しくない
というイメージがあるかもしれません。
実は玄米も品種と炊き方がたくさんあります。それによって味が全く違います。おいしくないと毎日食べ続けることはできないですよね。
玄米は実際、どの品種がおいしいの?炊き方は?電気釜?土鍋?圧力鍋?など、よくわかりませんよね。
やはり実際に、作ってるのを見て、やってみるのが一番!
ごはんの秘密では、 マクロビオティックを始めてみたい方を応援するサイトです。
玄米の炊き方や旬の野菜のおいしい食べ方、食べ物に対する考え方なども毎日アップしています。わかりにくい部分は動画でも見ていただけるようになっています。
また、静岡県富士宮市でマクロビオティックの料理教室も開催しています。
料理教室に足を運んでいただければ、おいしい玄米の炊き方、家で簡単に続けられる調理法や考え方を身に付けることができます。また自然や料理が大好きな仲間ができます。
少人数制 (2~6名)
実践形式 (全員で料理)
でやっているので、リラックスした雰囲気の中、分からないこともすぐ聞けます。初級、中級、上級の各コースは、12回終了すれば終了証を申請できます。
そこまで勉強したいかわからない・・・
そんな方には、マクロビ料理を体験できる、ゆるいマクロビ教室も第四水曜日に行なっています。
コメントや、メールなどでお気軽にお問い合わせくださいね。