レディ・プレイヤー1はオタクは最強だと教えてくれた!(ネタばれ注意!)

目安時間:約 5分

「レディ・プレイヤー1」は巨匠スピルバーグが監督したSF映画。スピルバーグはこの映画で、運命の小さなささやきが、誰かをジェットコースターのように日の当たる場所へ連れていく様子を描きたかったんじゃないかな。かつての自分のように。

 

物語は、2045年の荒廃した未来世界が舞台だ。人々はその現実から逃れ、バーチャルリアリティーの世界「オアシス」に浸っている。そこではゲームをするだけでなく、仕事をしたり、学校へ行くという、食事や排せつ以外のほとんどを行えるようになっている。

 

その「オアシス」の持ち主が、死に際にゲームを仕掛けた。勝てば彼の総額56兆円もの遺産と「オアシス」の運営権を手に入れることができるというゲームだ。世界中の人が争奪戦をスタートさせた。

 

主人公のウエイドは、ぱっとしない現実から逃げ込むように、VRの世界にハマっている若者の一人。ゲームが好きでハマっている人は大勢いる。ウエイドはその他大勢とどこが違うのか?それはウエイドが好きを極めたオタクだってことだ。

 

ゲーム好きのウエイドは「オアシス」の創始者のジェームス・ハリデーに関する知識も半端ない。ハリデーが何を考え、何を求めていたのか。ハリデーの意図を読むのにその膨大な知識が役に立ったのだ。

 

ハリデーの言葉を何度も頭の中で繰り返していたウエイド。だからこそ、さらなるヒントを求めて出かけたハリデー年鑑で、運命の小さなささやき「後ろに動いてみればいいのに」をキャッチできたのだ。

 

そのヒントで最初のミッションをクリアしたのち、次のミッションをクリアできたのもささやきのおかげだった。

 

彼はその時、アルテミスという美人アバターに恋をしていた。仮想世界の中で思いを告げるウエイドに、アルテミスは「あなたは現実を生きていない。そんな男は願い下げ」とにべもない。

 

運命に導かれて現実世界でも二人は出会う。顔にあざをもったリアルのアルテミスを見て、ウエイドは自分の愛が変わらない事を告げる。心を揺さぶられるアルテミス。

 

恋の始まりは恐れに満ちている。キスしたい、でも拒否られるかも…。そんな二人の心の揺らぎが運命のささやきだった。

 

ハリデーには、昔恋をした女性にキスできなかったという後悔があった。生涯ひとり身で寂しかったハリデー。恐れを超えて人とつながることの大切さがわかる人をオアシスを運営する後継者にするべく、ヒントを仕込んでいたのだ。

 

そのささやきをキャッチしたのはアルテミス。好きを突き進むウエイドに、周囲の助けがどんどん集まるようになってくるのだった。協力しあう仲間たちができて、ウエイドはどんどん楽しく、どんどん強くなっていく。

 

様々な敵の妨害に会いながらも、苦労の末ウエイドが最後のミッションもクリアすると、今までアバターとして登場していたハリデーが、本当の姿を表す。同時に子供時代のハリデー、その当時の部屋の映像が現れた。

 

ゲームに熱中する子供のハリデー。日の当たる場所にいなかった頃のハリデー。純粋に好きなことをしていた子供時代の映像を見せる。

 

そこでウエイドが、イースターエッグ(遺産とオアシスの運営権)を手に入れる。それは「好き」なことをしていれば宝物を手に入れることができることを暗示している。

 

スピルバーグが映画監督になったのは偶然の結果だったと、スピーチで言っていたのをネットで見たことがある。彼は初めて見た映画の列車事故のシーンが忘れられなくて、それを再現したくておもちゃの電車で遊んでいたという。

 

本当にぶつけて壊したいけど、おもちゃがなくなったらもう遊べない。その時、「列車同士をぶつけて壊すところをカメラで撮影すれば、繰り返し何度も楽しめる」と思いついたという。そして初めてムービーを撮った。それが映画監督の始まりだったと。

 

「目の前にある好きなことを続けることが、あなたを日の当たる場所へ、あなたの行きたい場所へ、連れて行ってくれる。」

 

オタクは、周囲の目を気にせずに好きなことを楽しんでいる。この映画は、そんなオタクたちへの賛歌。スピルバーグは自分もそうだったし、それでいいと伝えたいんだと私は受け取ったよ。

 

「好きを楽しむ」だけでいいなら、今すぐから始めよう!

思いを実現する法則:映画インターステラー編

目安時間:約 5分

こんにちは。とびらです。

 

SFオタクを満足させてくれるだけじゃなく、思いを実現するための法則を学べる、一粒で二度おいしい映画のレビューです。

感謝するとうまくいくとか、潜在意識を使えばうまく生きられるとか言われても、ただの妄想でしょ?と思ってしまう時がありますよね。そんな時この映画を観ると、無意識が持つ力を再認識できます。

 

無意識の存在を信じることが成功につながる

無意識、宇宙の意志、神、地球外生命体?呼び名はわかりませんが、映画、特にSF映画にはこの存在が描かれることが多いんです。たいていは望みを叶える存在として。

 

あらすじ

舞台は近未来の地球。食糧難で人類は滅亡の危機にあり、主人公クーパー率いる宇宙飛行士たちが、人類の永住の地を求めて宇宙に探索に出かけるというストーリー。発端となるのが、クーパーの幼い娘が寝室で本棚の本がバタバタと落ちる現象をたびたび見て、強く興味を惹かれること。

 

そこからすべてが始まり、地球の運命を動かしていきます。クーパーと娘の強い思いが、空間も時間も越えて永住の地を見つけ出すのです。

 

ガチSF映画の根底に流れるもの

この映画は、SF映画の金字塔と言われる「2001年宇宙の旅」や、1997年公開のSF映画「コンタクト」とオーバーラップするところが多く見られます。3作品とも、根底に何かの意志が働いていることも共通しています。

 

思うにガチガチのSFものって、宇宙の意志なのか、地球外生命体の意志なのか、神の意志なのかわからないけど、そういうものがストーリーの根底にあることが多いような気がします。エヴァンゲリオンなんかもそう。

 

なぜなのか考えてみると、SF=科学の作り話ってことだから、科学でまだ証明されていなものや、なぞとされているものの話が多くなります。科学は人間の目に見えないものや聞こえないものの正体を次々に明らかにしてきて、意志もエネルギーということがわかってきてる。

 

エネルギーは物質を動かします。

 

宇宙を動かしているエネルギーが意志だということはまだ証明はされていないけど、そうだと考えると科学のルーツを考えるとすごくしっくりくるんです。なぜなら近代科学はキリスト教から生まれたと言われているから。

 

神が宇宙を作ったのなら完璧な法則があるはず、との信念に突き動かされた神学者たちが、実験や観察をくりかえして法則を発見していったのが科学の始まりなのです。運動の三法則で有名なニュートンも神学者でした。

 

意志を神ととらえているのが宗教ですが、科学を突き詰めてそこへたどり着いたと考えると、格好のSF映画のテーマになるのでは?

 

人類を永住の地へ導く存在とは?

クーパーが娘に早く会いたいからタイムロスの多い星は行きたくないと言えば、同僚のアメリアは恋人のいる別の星に行きたいと言う。プロジェクトの頭脳である教授は人類が生き残らない前提でプランを立てているし、天才博士は自分が生き残るために他人を犠牲にする。

 

誰も人類のために行動してないじゃん、人類のために戦えよ、自分のことばかり考えてるんじゃねえよ!と叩いて見せながら、実はそんな声に耳を傾けるな!と言っています。

 

思いが独善的だろうが博愛的だろうが欺瞞だろうが自己愛だろうが「意志」は評価や判断することはなく、ただその強さだけを受け取ります。娘や恋人を救いたい気持ちは、顔も知らない人類を救いたい気持ちよりずっとずっと強い!

 

その強い思いがクーパーを、時間も空間も越えさせて、発端となった娘の寝室の本棚とつながらせるのです。クーパーからメッセージを受け取った娘は人類を救い、永住の地へ橋渡しをする…。めっちゃいい話じゃん。

 

まとめ

思いを実現する法則はとてもシンプルです。この映画では、人類の存続と個人的な望みという難しい選択でも、シンプルに考えていい、自分が心の底からやりたいことをやった方が、無意識とつながることができると言っています。無意識は、望みを思い通りの形でなくても最終的には、想像を超えた形で実現してくれるよと。

 

映画や小説は物語を通して、手を変え品を変え、思いは実現することを私たちに伝えようとしてくれています。

 

 

 

プロフィール

 

管理人:やっちゃん@平戸育子

ゆるベジ料理スペシャリスト

厳格なマクロビアンの家庭で育ち過食症に。克服した経験と、自然食品店勤務20年の経験を元に、簡単に作れて、美しく、食べておいしいゆる~いマクロビオティック料理の教室を主宰しています。/リマクッキング富士宮校講師歴10年/映画と読書とお酒が大好き/10代後半の子供二人と、単身赴任中で週末だけ帰ってくる夫と静岡県富士宮市に住んでいます。/自分の体を信じることで自然に健康になっちゃう考え方やレシピを配信しています。

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