こんにちは。とびらです。
SFオタクを満足させてくれるだけじゃなく、思いを実現するための法則を学べる、一粒で二度おいしい映画のレビューです。
感謝するとうまくいくとか、潜在意識を使えばうまく生きられるとか言われても、ただの妄想でしょ?と思ってしまう時がありますよね。そんな時この映画を観ると、無意識が持つ力を再認識できます。
無意識の存在を信じることが成功につながる
無意識、宇宙の意志、神、地球外生命体?呼び名はわかりませんが、映画、特にSF映画にはこの存在が描かれることが多いんです。たいていは望みを叶える存在として。
あらすじ
舞台は近未来の地球。食糧難で人類は滅亡の危機にあり、主人公クーパー率いる宇宙飛行士たちが、人類の永住の地を求めて宇宙に探索に出かけるというストーリー。発端となるのが、クーパーの幼い娘が寝室で本棚の本がバタバタと落ちる現象をたびたび見て、強く興味を惹かれること。
そこからすべてが始まり、地球の運命を動かしていきます。クーパーと娘の強い思いが、空間も時間も越えて永住の地を見つけ出すのです。
ガチSF映画の根底に流れるもの
この映画は、SF映画の金字塔と言われる「2001年宇宙の旅」や、1997年公開のSF映画「コンタクト」とオーバーラップするところが多く見られます。3作品とも、根底に何かの意志が働いていることも共通しています。
思うにガチガチのSFものって、宇宙の意志なのか、地球外生命体の意志なのか、神の意志なのかわからないけど、そういうものがストーリーの根底にあることが多いような気がします。エヴァンゲリオンなんかもそう。
なぜなのか考えてみると、SF=科学の作り話ってことだから、科学でまだ証明されていなものや、なぞとされているものの話が多くなります。科学は人間の目に見えないものや聞こえないものの正体を次々に明らかにしてきて、意志もエネルギーということがわかってきてる。
エネルギーは物質を動かします。
宇宙を動かしているエネルギーが意志だということはまだ証明はされていないけど、そうだと考えると科学のルーツを考えるとすごくしっくりくるんです。なぜなら近代科学はキリスト教から生まれたと言われているから。
神が宇宙を作ったのなら完璧な法則があるはず、との信念に突き動かされた神学者たちが、実験や観察をくりかえして法則を発見していったのが科学の始まりなのです。運動の三法則で有名なニュートンも神学者でした。
意志を神ととらえているのが宗教ですが、科学を突き詰めてそこへたどり着いたと考えると、格好のSF映画のテーマになるのでは?
人類を永住の地へ導く存在とは?
クーパーが娘に早く会いたいからタイムロスの多い星は行きたくないと言えば、同僚のアメリアは恋人のいる別の星に行きたいと言う。プロジェクトの頭脳である教授は人類が生き残らない前提でプランを立てているし、天才博士は自分が生き残るために他人を犠牲にする。
誰も人類のために行動してないじゃん、人類のために戦えよ、自分のことばかり考えてるんじゃねえよ!と叩いて見せながら、実はそんな声に耳を傾けるな!と言っています。
思いが独善的だろうが博愛的だろうが欺瞞だろうが自己愛だろうが「意志」は評価や判断することはなく、ただその強さだけを受け取ります。娘や恋人を救いたい気持ちは、顔も知らない人類を救いたい気持ちよりずっとずっと強い!
その強い思いがクーパーを、時間も空間も越えさせて、発端となった娘の寝室の本棚とつながらせるのです。クーパーからメッセージを受け取った娘は人類を救い、永住の地へ橋渡しをする…。めっちゃいい話じゃん。
まとめ
思いを実現する法則はとてもシンプルです。この映画では、人類の存続と個人的な望みという難しい選択でも、シンプルに考えていい、自分が心の底からやりたいことをやった方が、無意識とつながることができると言っています。無意識は、望みを思い通りの形でなくても最終的には、想像を超えた形で実現してくれるよと。
映画や小説は物語を通して、手を変え品を変え、思いは実現することを私たちに伝えようとしてくれています。