こんにちは。とびらです。
あなたはこの絵を見てどんな風に感じますか?
これは印象派のセザンヌが描いた静物画です。この絵には実は絵画史上の革命が潜んでいるというのですが、わかりますか?
実はこの絵の構図は普通ではありえないのです。よーく見てください。
右上のバスケットは正面から見た図です。その構図から見るとその左にある壺の口は見えないはずなのに見えています。壺の左手前と右手前にあるポット類は、その中間の視点から描かれています。
このように、この絵は一枚の絵の中に色んな視点が混じっているのです。普通なら一つの視点から遠近法的に書きます。こういう試みは前代未聞で、ゆえに革命的な絵とされているそうです。
認識を変えるポイントを見つけるのに料理が役だつ
私はこの絵の話を齋藤孝さんの「人を動かす文章術」という本で知りました。齋藤さんは本の中でこう言っています。
「一枚の絵の中に複数の視点」というポイントをみつけることで、他の絵を見る時に、今までと全然違う見方ができるようになる。
例えばピカソが書いた人物画を見て「これは上下左右、いろんな角度から見た顔を一緒に書いているから、こんな変な顔の絵になっているんだ」ということまでわかってくる。
こんな風に、ものの見方を変える文章が、意味のある文章だ。
齋藤孝さんの本はこちら↓
このポイントと言うのは、大多数の人が持っている常識的な視点とは違う、マイナーな視点のことでもあります。
その視点を手に入れるためのエクササイズにちょうどいいのが料理です。
好きな食べ方を追求すればいい
食べ物は、人それぞれ好みが特化されやすいものの筆頭といえます。例えば納豆を好きな人は多いと思いますが、一般的に入れるのは醤油、ネギですよね。キムチや卵などを入れる人もまあ多いでしょう。
私は砂糖とみそを入れるのが好きなのです。ちょっと変わってるでしょ?でも食べ物って「好きだからこうする」と言いやすいですよね。あなたの好きな食べ方が一般的じゃなくても全然OKな世界なんです。
自由な発想が生まれやすい
好きなものを追求する時って、楽しくてワクワクして、自由な発想が生まれやすいのです。「ステーキだからって肉じゃなくてもいいよな、あっさりしたものが食べたいから豆腐だっていいじゃん」とか、「マシュマロがあまって困ってるから、カリカリに焼いてクッキーにしちゃおう」とか。
そういう発想はあなた以外の人にとってはすごく新鮮です。
フライドポテトはスティック状という常識を覆し、スパイラル状にカットしたフライが夜店で大繁盛したり、海苔巻きはかんぴょうかきゅうりという常識を打ち破り、エビとアボカドをレタスで巻いたカリフォルニアロールが空前のブームになったりしてますよね。
一日三回一年で千回もチャレンジできる
主婦にとって料理は日常なので、日々、この好きなものを追求するというおもしろいゲームをすることができます。365日、3回づつトライすると一年で千回以上チャレンジできるんです。
毎日意識して自分の好きな食べ方を探す。毎日、それを意識して、継続すれば、あなたは知らないうちに、あなただけの視点を手に入れているでしょう。あなたの好きなものはあなただけのものですから。
まとめ
気付いていないかもしれませんが、あなたは毎日好きなものを料理しているのです。「好きなものに妥協しない」姿勢がいいものを生み出します。絵でも料理でも、文章でも。
あなたは毎日好きなものを探していますか?
意識してますか?
今日もあなたを応援しています。
「人間ゲーム」って聞いたことありますか?
私がこの言葉に出会ったのは「ザ・マネーゲームから脱出する法」という本の中。有名な「金持ち父さん、貧乏父さん」のような、お金に対するブロックを外してくれる類の本なのかなと思って手に取ったこの本、中身はまるで違ったのです。
ものすごーく簡単に言っちゃうと、この本の言いたいことは「あなたはこの世界で「人間ゲーム」を楽しんでいる」だけなんだよってことです。
この世界はゲームのためにあなたが作り出した競技場で、ゲームの種類もルールも登場人物も全てあなたが創り出しているのだと。
目から鱗ってこのことで、こんな概念があったなんてと衝撃でした。と同時にこれってもしかして、私が若い頃からずーっとずーっと探し続けてきたことなんじゃない?っていう正にパズルのピースがはまったような感覚があったのです。
毒親に育てられたり、摂食障害に苦しんだりと生き辛さを抱えていた私。⇒この記事に詳しく書いています。心理学や引き寄せ、宗教や哲学など片っ端から本を読んできました。
昔からいわゆる「自分探し」が大好き。自分の中に親に毒されていない本当の自分がいる、それを探したいって熱望してたんです。
この本には私が望んでいた「真実」がありました。「本当の自分」はいた!私は「本当の自分」に戻って自由に人生を楽しむためにここにいるんだ。こんな秘密が隠されてるなんて人生ってなんて面白いんだろう!
この本によると、人間ゲームはゲームの主人公として制限された世界で生きている「制限された自分」とゲームを作り出している「本当の自分」がいます。
「本当の自分」は、豊かで、穏やかで、喜びに満ちていて、指をパチンと鳴らせばあっという間に欲しいものを作れるという、無限の力を持った存在。
制限されたこの世界に来て、あなただけのための人間ゲームで喜び、楽しみ、やりがいを感じ、成長し、あなたの宝物を発見するのです。
荒唐無稽な話だと頭に入ってこない人もいるでしょう。確かにSFや宗教みたいにも感じるかもしれません。
でも私は、この視点でこの世界を見ると、自分を離れたところから俯瞰するメタ認知や瞑想の意味、宗教が言っていること、マクロビオテイックや陰陽五行説で言ってることの全てが腑に落ちるんです。このことを言ってたんだなー、という。
この概念を自分の中に入れたら、すっごく人生が楽になりました。「なんでこんなことが起こるんだろう?」も「あのひとばっかりずるい」も「なんで私ばっかり」もぜーんぶ自分を楽しませる(成長の喜びを得るため)ためのしかけなんだもん。
この本は、今の自分に違和感を感じもがいているあなたに、きっと新しい視点をプレゼントしてくれます。ぜひ読んでみてね。
こんにちは。とびらです。
深夜23:00、照明を落としたリビング。娘はアイフォンで音楽を聞きながら、息子はマッサージチェアで足をもみほぐしながら、私はシングルソファにねころびながら、三人で一心不乱に読んでいるのは漫画です。そう、我が家は漫画大好き家族なんです。(夫以外)
今日は息子の中間試験が終わった日。お疲れさん会みたいな名目でTUTAYAに繰り出し、漫画をレンタルしてきたのです。
読み切れないほどレンタルするのが常なので、いつも深夜まで起きていることになってしまう。だって途中でやめることができないんだもの。瞼が開かなくなるまで読んでしまう。
しかも今日は大ヒットがあったのだ。息子が「お母さんハマるよ」と教えてくれたジャズ漫画「ブルージャイアント」。息子の予告通りジャストでハマってしまった。
高校生の主人公、大は、ジャズ好きの友人に連れられてジャズバーに行く。そこで大は雷に打たれたようにジャズに打たれてしまう。ジャズが好きというだけで、音楽の「お」の字も知らない彼が、楽器を手に入れ、楽譜を手に入れ、師を得ていく。
大のまっすぐで無垢な目を通して「好き」ってスゴイぞ、いったい何なんだろう?「好き」に正直に生きるとどうなるんだろう?を一緒に体験する漫画なんだなあ。
あー、いいなあ、漫画っておもしろいなあ。しかもこの手の漫画は私にとってはすごくヤバい。汚れた茶碗も積み上げたままで、明日の弁当の準備もしないで、お風呂にも入らず3回目を読んでる。
人間って好きなことってやめようとしてもやめられないんだな。
しかも好きなことやってる時って、これがお金になったらとか、仕事になったらとか全然考えてない。やっべー、おもしろいぜってそれだけ。ああなんて純粋なの。
でもふと我に返ると
「好きなことを仕事にしてる50歳主婦✨」になりたくてたまらない私は、大好きな漫画を読むことでどうしたらお金が稼げるか、ガッツリ考えてました。
うん、うん、ガツガツしてるな、私!
大のように純粋になりたいぞー!