この記事は娘の二重まぶたの手術のレポートです。
手術を受けるまでのいきさつはこちらから→眼瞼下垂・逆さまつ毛(目頭切開)の手術を受けるまで
手術当日はこちらから→逆さまつ毛(目頭切開)・眼瞼下垂の手術 当日
手術二日目はこちらから→逆さまつ毛(目頭切開)・眼瞼下垂の手術 二日目
手術三日目はこちらから→逆さまつ毛(目頭切開)・眼瞼下垂の手術 三日目
手術後の経過
手術を受けて四日もたつと、明太子みたいになったまぶたにも、本人も私もだいぶ慣れてきた。明太子はだんだんたらこっぽい色に変わってきて、今日は太ったミミズくらいになっている。
手術翌日
三日目
四日目
痛みはあまりないけど時々痒くなるという。目頭切開をしているので特に目頭が痒くなるらしい。そんな時は目の運動。思い切り眼球を動かして目の周りの筋肉を動かすと痒さがまぎれるそうだ。がんばれ。
朝は赤みが少ないけど、夕方になるとだんだん赤くなってくる。ずっと下を向いて作業したりして、顔に血がのぼるとまぶたが重くなったり、痛みが出たりするという。
今日は一日ゲームに熱中した結果、夕方まぶたが痛くなってしまった。でも、何か食べてから痛み止めを飲んだ方がいいと、夕飯を食べたら痛みが引いたと言ってた。痛みも流動的なものなんだ。
腫れもだいぶ落ち着いてきたので一安心。経過の写真はパラパラ漫画みたいにしたらおもしろそう。トライしてみま~す。
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歯医者さんで定期健診を受けていた時のこと。
きれいな歯科衛生士のお姉さんが私の口内をチェックしてくれる。
「8番から3.2.3、2.2.3.、3.3.2…、ブリーディング6番のエンシン、4番キンシン…」
分からない単語が私の頭の上を行き来している。もう10年もこの歯医者に通ってるけど、「キンシン」って何だろう?
一通りチェックが終わったらしい衛生士さんから優しく声をかけてもらう。
「ではお掃除に入っていきますね。痛かったら教えてくださいね。」
「キュイーーーンーーーンギュルギュルキュイーーーン」
見えないからわからないけど、多分歯石を取るために、先端の細いドリル状のものを歯と歯茎の間にあてているんだと思う。これってけっこう痛いんだけど、みんなどうなんだろう?
「キューーイーーーン」(痛っ)「ギュルルー」(痛っ)「キュン」(痛たたっ」かなり痛いけど、でも痛いって言っていいのかなあ?っていうか、口の中は水分でいっぱいで、どうやって言えばいいのかな?
手を上げればいいのかな、でもどんな風に上げたら変じゃないんだろう?ちょっとだけ上げて気付かれないのも困るし、どのくらいの高さに上げるのがさりげなくて正解なんだろう?
ぐるぐる考えているうちに口の掃除は終わってしまった。いつもこうだ。
この時私の中には二つの悩みポイントがあった。
一つは痛みは個人的なものだから、どのくらい我慢すればいいか正解がないこと。
その人によって痛みの耐性は違うし、耐性への慣れも人それぞれだからだ。だから結局は自分で決断するしかない。
二つ目は伝えることを決めた時の、伝え方の問題だ。
私はいつも診察台に乗るとすごく緊張してしまう。診察台の上は歯医者さんと栄養士さんの領域で、私は完全アウエイ。彼らのスタンダードが全くわからない。
でもなぜか、そのスタンダードに従うのが絶対だと信じていて、だからいつもすごく居心地の悪さを感じるのだ。毎日何人もの患者さんと接している衛生士さんが見ても変に思わないスマートなふるまいをしたい。
ものすごいプレッシャーだ。だからいつも「痛いです」と言ったり手を挙げたりするより、痛みを我慢する方を選ぶ。今日もそうだったしね。
でも、今まではそれでよかったけど、50歳を過ぎたからには歯の老化は避けられない。これからは徐々に痛みが増していくに違いない。いつまで我慢できるんだろう?
というか、敵のスタンダードを聞いてみるのはどうだろう?
「いつも疑問に思っていたんですけど、皆さん、痛いって伝える時にどんな風に手をあげてるんですか?」
それこそスマートじゃないかもしれないけど、聞くは一時の恥というし。自分の恥ずかしさをさらけ出した時、人はスマートになれるのだ。
次回聞くぞ。きっと聞くぞ。聞けるかな。