知り合いに頼まれて商店街の映画イベントに出店することになりました。
オバQやマジンンガーZなどの懐かしのアニメや、チャップリンやトラック野郎の上映会、ストップモーションアニメ作りなどに混じって、ショートムービーを作るコーナーを担当。
編集技術がないため、長回しでワンカットでとることにしたので、台本を読んで練習し、リハーサルもしっかりやって、撮影に臨まなければならないでしょう。
というわけでシナリオを作ることに。
シナリオの書きかたはネットで検索するとたくさんヒットするんだね~。テンプレートをダウンロードできるサイトもある。便利だなあ。とりあえずテンプレートをダウンロードしたら、そこに書いていけばいいんだね。
初めての経験だし、子供相手なので、なるべくシンプルなストーリーにする。
いじめられっ子の主人公が、いじめから脱するために亀仙人の所に修行に行き、強くなっていじめっ子たちと仲良くなるという話にしよう。
実は最近コスプレで亀仙人の衣装を作ったので、それを再利用しちゃえば楽だなってズルいこと無駄にしないように経済性優先で考えた。本気の衣装があれば子供たちのテンションが上がるっしょ。
台本には書きかたにも決まりがある。
- A4もしくはB5サイズのコピー用紙を横向きとし、縦書きで書く。
- 20×20の400字を1ページとし、1ページは1分と計算する。
に始まって、表紙、登場人物、あらすじ、本文、それぞれに最低限のルールがあるのだ。全然知らなかった!
ルールブックを読みながら、台本を書いていく。登場人物の年齢、職業、立場などを入れると、登場人物がより具体的になってくる。朝なのか、昼なのか、寝室なのか、居間なのか、細かく入れ込むと、自分の中にあるイメージがかなり具現化できる。
フムフム、こうやって、イメージを共有化するんだ。
なんか、適当に作った絵コンテを書き直したくなってきた!
でもな。最初から完璧な物作ろうと思っちゃうと一歩が踏み出せないからな。
ノリでどんどん作っていこう。
長回しワンカットだから、本番でもノリが大事。子供達には役になり切って、セリフにはとらわれず、その場の雰囲気でたのしく演じて欲しいなあ。
映画が大好きなので、映画作ってみたいと冗談交じりで言っていたら、
知り合いの方が、町おこしで映画のイベントをやるからブースを出さないかと声をかけて下さった。
映画なんて一度も撮ったこともないし、作り方ももちろん知らないのに、その人も無茶ぶりがすごい( ̄▽ ̄)
でもせっかく声かけてもらったのも何かの縁だからと、「やるやる!」と返事をしてしまった能天気な私。
それから2週間、何をどんな風にやったらいいか、ずーーーーっと考えながら、編集のこと、カメラのこと、音声のこと、色々と調べてみた。
その結果、たった2週間の準備期間では、あるものを使うしかないことだけがわかった。私の今ある能力でできること。
それならできることを精いっぱいやろう。
12時から18時、商店街の一画で、通行人に出演してもらいショートムービーを撮ることにする。
ぶっつけ本番なので、スタッフや演者さんがわかりやすいよう絵コンテを作っておこう。
ストーリーをずっと考えていたけど、なかなか思いつかなくて、でも絵コンテを書きはじめたら突然湧いてきた。、なんだかとっても不思議。
絵コンテで構図を想像していくと、ここでライトが欲しいなとか、音楽や効果音をどうしようとか、タイトルやエンドロールはどうしようとか、決めなきゃいけない事がたくさんある事に気づいた。はたまた、集客はどうしよう?逆に人が集まり過ぎたら…?もう無限に出てくる出てくる…。
音響、照明、集客…それぞれの仕事にピッタリの友人たちの顔が浮かんできて、早速連絡したら、時間もないのにみんな快諾してくれた!
やろうって気持ちさえあれば、無理っぽい事もなんとなく形になってくる。神様に応援されてるような、不思議なチカラを感じた。
「おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ」
パウロ・コエーリョのベストセラー「アルケミスト」の一文を彷彿とさせるような…。
全くの0から何かを作り上げることって、すごく大変。
でも大変って言葉は大きく変わると書くように、大変なことはその人を大きく変化させると聞いたことがある。
私もこのイベントで起こっていることは、本当に小さいけれど、奇跡のように感じている。
あなたは無理って思う事に挑戦したことはある?
大変だったことの後で大きく変わったことはある?
過去にあったなら、自分を褒めてあげてね。
まだの人は自分に挑戦させてあげてね。