こんにちは。とびらです。
あなたは、どうやったら生のジャガイモにストローを突き刺せると思いますか?
先日入った「人間塾(仮名)」でのワークです。私は「生の硬いジャガイモにプラスチックや紙のストローが貫通するはずはないから、発想を転換するためのワークなのかな」と考え、難しくて全然転換できません。
「時間をかけてストローを回し続ければ貫通できるかも。」とトライする人もいました。でもいろいろやっても誰も貫通できません。
頃合いをみて主催の方がやって見せてくれたのが、なんと!ストローはジャガイモを貫通できるのです。特にやり方はありません。ただ上からえいっと刺すだけ。
え?と思いますよね?
「皆さんもやってみて~」なんて言われて前の席の男性がやってみたら「あれ?できた。」え?この普通のおじさんができるならできるかもと思ってやってみたら、私も一発でできたーー!
ほんとうにびっくりです。できるわけないと思っていることってできないんです。できるって思ってることってできるんです。
でも面白いのはここからでした。
家に帰って、興奮冷めやらぬまま夫にやって見せたら一回で成功したのに
次の日に、実家の母の前でやってみたら何回やっても全然できないんです。
昨日はあんな簡単にできたのになぜーーー?
多分会場の雰囲気とかに影響されたんだ、きっと今日は他の人もできないんだろうと思い、塾の仲間に聞いてみると、みんなできてたんです。貫通写真も送ってくれて「がんばれ」って言ってくれて。
その時ちょっともやっとしたんですよね。「え?私だけできないの?」って。何だかもやもやしながら、でもみんなもできたんだから私もできる!と思い、何回も何回もやりました。
でもだめなんです。
次の日になって冷静になった私は、仲間の写真を見た時のもやもやを思い出しました。もしかして私「一回でできた自分は特別な存在。みんなよりえらい」と思ってたんじゃない?私ができないんだから当然みんなもできないだろうって思ってたんだ。
だからみんなが普通にできてるのを見てもやっとしたんだ。
うわー、ださー、やな感じー。
それに、夫の前では無邪気にできたけど、母の前ではスゴイ自分を見せたかったし、自慢したかったんだな。夫は無条件で愛せる人だけど、母は条件付きで愛する人だから。
そういう邪念でもって、貫通しなかったのかも。うんうん、気付きがあったところでもう一度やってみよう。
できた!
これはほんとにおもしろい体験でした。できると知っているのに、他の人よりエライとか自分をスゴく見せたいという欲が出てくると、できなくなってしまう。そしてそういう自分に気付くとまたできる。
母の前では失敗したらバカにされる、また口だけの娘だと思われると不安だった。
塾の仲間ができるのに、私だけできないと思った時、私の心は焦りとか絶望感とかやっぱりだめなんだという思いでいっぱいだった。
そういう心の状態が、できるはずのことをできなくさせてしまうんです。
こういうことって本当によくありますよね。その原理を目の当たりにしました。
ぜひ、ジャガイモストロー、やってみてください。百聞は一見に如かず。体験すると人は変わります。