簡単すぎる!マクロビオティックのだしの取り方とその効能

目安時間:約 11分

あなたはおだし、何でとっていますか?

コロナの影響で家にいる時間が増え、おうちご飯を作る機会も多くなりましたよね。

免疫力を上げたい今、毎日積極的に取りたいのがお味噌汁。でもお味噌汁のおだしをインスタントだしで済ませている方も多いのでは。

JAの調査では、お味噌汁に天然の出汁をとっている人は全体の1/4と言う結果も出ています。


10 歳までの子供を持つ全国の母親を対象にした調査によって、かつお節や煮干しなどの天然素材からだしを取っている母親は、わずか 4 人に 1 人で、 大半を占める残りは簡便なインスタントだし派だということがわかりました。

主に使っているだしの種類につい ては、「市販の天然素材を使ったインスタント粉末だし」が26.4%で、最も多いという結果が出ました。次に「化学調味料を使ったインスタント粉末だし」(21.8%)、「天然素材を使ったインスタントだしパック」 (11.1%)となり、簡単に使えるだしを好んで使っていることが分かりました。

一方、かつお節や昆布、煮干 などの天然の素材からだしを取って使っている人は 23.3%と、約 4 人に 1 人しかいませんでした。だしの取 り方を知っているか聞いたところ、93.2%が知っていると答えました。しかし、だしの取り方を知っているものの、 数回程度もしくは一度も作ったことがない人は全体の 44.6%に上りました。

JA全中 『だし汁と手作り料理に関する意識 調査』

インスタントだしは、化学調味料中心で塩分過多になりがちなので、できれば使用は控えたいところ。

でも天然だしを取るのは大変だし…。

実はマクロビオティックのだしは取るのがとっても簡単なんです。マクロビオティックのだしは昆布と椎茸でとります。前の晩からつけておくのももちろん良いですが、すぐに加熱しても充分おいしいだしが取れます。

今日は簡単に出来てすぐに導入できるマクロビオティックのおだしの作り方とその効能を紹介します。

マクロビオティックのだし

昆布だし

昆布は冷たい水の底という陰性な場所で育ちます。環境の陰性さが昆布を陽性なものに育てます。なので昆布だしは陽性の性質を持ちます。

だから昆布だしは基本的には、陰性な体質の人におススメなだしといえます。

昆布はカルシウムや食物繊維、ミネラルが豊富なことで知られていますが、疲労回復にいいビタミンB1やB2もたっぷりはいっています。

またアルギン酸という頭の回転をよくする成分もたくさん含まれているので、仕事や勉強を助けてくれそうです。

作り方はとっても簡単。水と昆布を弱火にかけ、沸いてきたら取り出すだけ!


昆布だしの取り方

①鍋に3カップの水と、3.5㎝×10㎝の昆布一枚を火れて、蛍火にかける。
②昆布が広がり、色が変わり、鍋肌や昆布に小さな泡が出てきたら、鍋から火をおろし、そのまま10分おき、昆布を引き出す。

水の陰性さが陽性の昆布のうま味を引き出すので、時間があれば水につけておくとさらにおいしいだしがとれます。

干ししいたけのだし

シイタケは実は野菜の仲間じゃないって知ってました?

シイタケは「菌類」の仲間で、樹木に寄生し、比較的高温多湿の中で菌によって増殖・成長するため、陰性の性質がすごーーく強いのです。

そのシイタケを太陽の熱で干すことによって、成分が変化し陽性化はするんですが、昆布よりはだいぶ陰性。

その陰性さを陽性な症状の緩和に使うのがマクロビです。

干しシイタケは水でじっくり戻すとおいしいとよく言われますが、陰陽の法則から考えると、強い陰性さはお湯の熱で引き出されます。

水戻しせずに火にかける方が、陽性を緩めることができるのです。


作り方はとっても簡単。水と干しシイタケを中火にかけ、半分になるまで煮詰めるだけ!

シイタケだしの取り方

①鍋に水3カップと干しシイタケ3個を入れ、ふたをして中火にかける。
②煮立ったらふたを取り、匂いをとばす。
③香りが良くなり半分くらいまで煮詰まったらできあがり。

干しシイタケは太陽光に当たることで、ビタミンDがたっぷりの食材に変身するのですが、市販のものは機械乾燥が多ので、購入したら半日でもいいので、天日干しを!

ビタミンDはカルシウム吸収を促すだけじゃなく、脳の発達を促す働きも。やる気が出ない時やイライラしたときに良いそうですよ。

昆布とシイタケの合わせだし

昆布だしは体が陰性に傾いている時、シイタケだしは陽性に傾いている時に使うのが適切ですが、両方を合わせると中庸のだしが作れます。

合わせみそと一緒で、アミノ酸の量が増えると足し算ではなく、掛け算的にうま味が増えるので、合わせだしの方がうま味は強いんですよね。

上記の2種類の方法でとったものを合わせるのが本当はいいけれど、ずぼらな私はすっごく簡単に作ってます。水と昆布とシイタケを一緒の鍋で弱火にかけ、2割減くらいまで煮詰めるだけ!

合わせだしの取り方

①鍋に水5カップと昆布3.5㎝×10一枚と、干しシイタケ3個を入れてふたをして弱火にかける。
②沸騰したらふたを取り3.5~4カップくらいになるまで煮詰めて出来上がり。

時間があれば前の晩からつけておくと、うま味はさらに強くなります。

昆布は沸騰した時点で取ると、昆布の匂いや粘りがないすっきりしただしになり、そのまま煮るとうま味が濃いだしになります。

まとめ

マクロビのだしはとるのがとっても簡単です。種類は3種類。

陰性体質の人におすすめな昆布だしは、昆布を弱火で煮出すだけ。

陽性体質の人におすすめなシイタケだしは、中火で半分になるまで煮詰めるだけ。

中庸のあわせだしは 水と昆布とシイタケを一緒の鍋で弱火にかけ、2割減くらいまで煮詰めるだけ。

どのだしも、浸しておかなくても思い立ったらすぐ作れて、所要時間も20分ほど。時間のない時は具材と一緒に煮てしまうこともあるけどおいしくできますよ✨

昆布とシイタケで手軽にとれるマクロビのおだし。ミネラルもビタミンもたっぷりとれてインスタントにはないおいしさを味わえます。

コロナの影響で時間の取れるこの時期に、ぜひスタートしてみてはいかがですか?

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管理人:やっちゃん@平戸育子

ゆるベジ料理スペシャリスト

厳格なマクロビアンの家庭で育ち過食症に。克服した経験と、自然食品店勤務20年の経験を元に、簡単に作れて、美しく、食べておいしいゆる~いマクロビオティック料理の教室を主宰しています。/リマクッキング富士宮校講師歴10年/映画と読書とお酒が大好き/10代後半の子供二人と、単身赴任中で週末だけ帰ってくる夫と静岡県富士宮市に住んでいます。/自分の体を信じることで自然に健康になっちゃう考え方やレシピを配信しています。

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