あなたの周りには子供のような人がいないだろうか?周りの人の空気も読まず、迷惑も顧みず、好きなことをやっている人。私にはいる。それが両親だ。
とにかくやりたいことに直球で、邪魔されると烈火のように怒る。お互いにやりたいことをやってそれを尊重できればいいんだけど、尊重の仕方を知らない二人。お互いどうして私をバカにするんだと、年中夫婦げんかをしている。
そんな両親が好きになれず、いつも思ってた。「お願いだから早く死んで」
だから子供っぽくやりたいことに直球な自分の性格が、両親、特に母親に似ているように思えてすごく嫌だった。「自分のことしか考えられない自己中心的な人間」なんて絶対に許されない。そんな性格は矯正しなきゃ。
こうして私の中にできた法則が
やりたいことをやる=自己中心的
やりたいことを我慢=思いやりがある。大人。
というもの。
やりたいことをやっちゃだめだと思っていたから、やりたいことやっている人をみるといつもモヤモヤしていたし、子供や猫にもイライラした。「やりたいことに直球」を許せなくて羨ましかったんだよね。
もし、あなたがやりたいことに手が出せないなら、自分勝手な人に振り回されていたのかもしれない。
やりたい放題の人に迷惑をかけられたことがあるのかもしれない。
身近な人にやりたいことを優先されて大切にされなかったことがあるのかもしれない。
でもそのことが原因で、もっと大人にならなきゃと思っているのはものすごくもったいない。
子供の、感情に素直で、好奇心いっぱいで、今を楽しむことに全力投球するという性質こそが、人生をおもしろく豊かにしてくれるものだから。
そして楽しそうにはしゃいでいる人を見ていると、周りの人も幸せな気持ちになるもの。それは自分の楽しかった子供時代を思い出すから。だから純粋にやりたいことにまっすぐな人を応援したくなる。
やりたい放題の憎らしい父は、サラリーマンだったけど仕事は楽しそうだったし、自分勝手な母は小さなお店を始めて今も繁盛している。
自分がやりたいことをやる人生を歩きたいと思った時、両親が許せないことが、自分を超しばってるような気がしてきた。
だから「許せない」気持ちとすっごーく嫌だけど向き合ってみた。それしか先に行けないような気がして。許せなくてもいいから、許せない嫌な気持ちを隠さないで、表に出してあげるようにしてみた。
嫌な気持ちをとことん味わうぞ。ケンカばかりの両親、子供を尊重しない両親、そんな中に育ったんだから許せなくて当然。好きなだけ怒っていい。私は全然悪くない。
そんな風に自分の心を自由にしたら、徐々にだけど許せない気持ちが緩んできた。けっこう時間がかかったけど、私の場合一年くらいで、両親を許さないことでメリットもあったなと気付き、許すも許さないもないなと思うようになってきた。
そのメリットの一つが、
やりたいことをやる=自己中心的
やりたいことを我慢=思いやりがある。大人。
という法則を作って、やりたいことへ挑戦しない自分と向き合わずにすんだこと。
やりたいことをやってだめだったらと思うとものすごく怖かった。それを親のせいにしていたかもなあ。
子供みたいにやりたいことをやっていいと思うようになってからも、長年刷り込んだ「そんなの無理」がいろんな場面で顔を出す。その度に「大丈夫、できる」と言えるようになっただけちょっとだけ進歩だ。
やりたいことができないのは、自分自身の思い込みのせい。そのルーツを探れば、人生がずっと楽しくなる。そして、子供の頃に戻って、自分のやりたいことに直球になろう!
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