「私」がないと稼げない

目安時間:約 5分

今から25年前、私は海外旅行にハマっていた。宿も決めずにふらりと行く旅の楽しさったらなかったなあ。基本一人旅だったので、切符を買ったり宿をとったりするのに最低限の英語は必須。必要に迫られて勉強したっけ。

 

結婚してからは一人旅をしていないけど、いつでも行けるように英語の勉強は続けている。その英語を勉強していてよく思うことがある。

 

それは、英語では主語がないと文が作れないのに対して、日本語は主語がいらないということ。日本語を英語にする時いつもひっかかる。

 

言葉は話す人々の性質を表すと言われる。英語圏では主体つまり「私」が大事で、日本では「私」がないのが大事ってことか?

 

そういえば学校は、暗記や問題の解き方を教わるところだったなあ。手を挙げて発表していいのは、問題の正解。自分の意見を言う機会はないし、むしろみんなと違う意見を言うと煙たがられた。

 

楽しくても「私今とても楽しいの!」とは言わないのが大人だし、変だと思うようなことも言えない雰囲気が、学校にも職場にも漂ってた。

 

日本の学校は、なるべく「私」が意見を持たないように教育してるんだろうね。その方が組織で働くのに適しているから。日本人のサラリーマン比率が世界一高いのは、学校の教育が大きい。

 

でもブログを書いていると、正解がないわけだから「私」がないと何も書けなくなっちゃう。今まで「私」がない方がいい世界に住んでいたから「私」ってなんだ?ってなっちゃうのも当然なんだけど。

 

自分の考えなんて価値の低いものと思ってたから、「私はこう思う」を言葉にするのはすごくハードルが高かった。こんな価値のないものを言葉にしていいの?って。

 

でもブログに限らず、自営業者のような自分で稼ぐ人は「私」が必須。ビジネスのような正解がない世界で自分の考えがないと、柱が作れなくて迷うだけだから。

 

じゃあどうすれば「私は」を身に付けられるかというと

  1. 「私はこう思う」と普段から口にするようにする。これをやっていると自然に主体が明確になってくる。
  2. 日常会話に英語を混ぜる。日本語だとつい主語を省略してしまうという場合は、主語がないと文を作れない英語を使うといい。言語には使う人を変える力がある。
  3. 自分の考えを人に伝えること。ブログを書くのもいいし、友達におしえてあげてもいい。

 

ちょっと怖いけど3が特に効果があった。自分の中には膨大な知識や経験があるんだけど、価値のないものとしてぐちゃくちゃにほっておかれてある。でもそれらは実はとても価値があったりする。

 

私の場合は講師をしている料理教室でやってみた。いつもは本部から送られてくる、けっこう難しくて手の込んだレシピで教えてるんだけど、普段自宅で食べている料理に変えた。本部のレシピよりずっと簡単に作れるずぼら料理だ。

 

「生徒さんはお金を払って料理を習うのに、こんな簡単なレシピじゃ満足しないだろう」そう思ってたのに、生徒さんにすごく喜ばれたのだ。「こんなに簡単にこんなにおいしくできるなんて」って。

 

それに人に伝えるためには、自分の中の知識や経験を整理して、順序良く並べ替えないとならない。それが良かった。ぐちゃぐちゃのままだととても誰かに見せられないけど、整理すれば気分的に自分の外に出してもOKになった。

 

自分の柱ができるまでにはまだまだ時間がかかりそうだけど、一歩を踏み出せたような気がして自己満足なのだ。

 

小さいころよく親に「我が強い子だ」ってイヤーな顔で言われた。だから我が強いのは悪いことだって思ってたけど、自分発信で何かをやりたい場合は超強力な武器になる。「私」があるってことだから。

 

「私はこう思う」今日も自分の考えファーストで行こう!

 

 

 

この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

トラックバックURL: 
プロフィール

 

管理人:やっちゃん@平戸育子

ゆるベジ料理スペシャリスト

厳格なマクロビアンの家庭で育ち過食症に。克服した経験と、自然食品店勤務20年の経験を元に、簡単に作れて、美しく、食べておいしいゆる~いマクロビオティック料理の教室を主宰しています。/リマクッキング富士宮校講師歴10年/映画と読書とお酒が大好き/10代後半の子供二人と、単身赴任中で週末だけ帰ってくる夫と静岡県富士宮市に住んでいます。/自分の体を信じることで自然に健康になっちゃう考え方やレシピを配信しています。

もっと詳しく見る //

カテゴリー

ページの先頭へ