この辛さに名前を付けてください

目安時間:約 4分

夫と朝食をとっていたときのこと。

夫が食卓の椅子に座ろうとして、腰に手を当てて顔をしかめている。

 

「どうしたの?腰痛いの?」

「うん、なんか昨日から急に。」

「昨日なんかしたの?」

「思い当たることもないんだけど…。」

 

いつも腰痛がある人じゃないので、疲労かな、ぎっくり腰かな、もしかして内臓かな、と不安になる。

 

体の中のことってよくわからないから不安だ。痛みがあっても目には見えないからどこが痛いのかはっきりとはわからない。病院に行ったとしても、わからないからうまく言葉にできず、伝わらない。

 

それでも上手にくみ取ってくれるお医者さんに診てもらえたり、レントゲンをとったりして、病名が付くと安心する。

 

病気だとわかって安心するというのも変だけど、自分の痛みや気持ち悪さが、ちゃんとした病気で、名前もついているとわかると安心できる。

 

病気なら治療できるかもしれないし、治療できなくても痛みをわかってもらえる。

 

自分にしかわからないというのはとてつもなく不安だ。

 

新しいことを始める時とちょっと似ている。初めてのことってわからなさすぎて、どこがわからないかを言葉にすることもできない。だから聞くこともできない。

 

例えば初めて彼氏とデートした時。

 

年下でお金がなかった彼が、その日は奮発してお寿司屋さんに連れて行ってくれた。座ったのはカウンター席。私も若かったので緊張していた。

 

そんな初々しいカップルに店の大将は色々話しかけて盛り上げてくれた。気遣ってくれたんだと思う。でもどんどん機嫌が悪くなる彼。

 

何かがまずかったんだと思う。でもわからない。何が悪かったんだろう?彼に聞いても「怒ってないよ」と言う。怒った顔で。

 

経験を重ねた今なら、なけなしのお金をはたいてくれた彼とじゃなく、大将と盛り上がるなんて、絶対アウトだったとわかる。

 

あの時、そういうのに嫉妬っていう名前があることを知ってたら、ちゃんと対処できたのに。

 

今だってわからないことだらけだ。

ブログを始めたのはいいけど、教科書通りにやったら苦しくてたまらない。

 

世の中には教科書通りにやって上手くできる人が多いようだ。ブログアフィリエイト初めて一か月で月収50万円!とか、○○PV達成!とか。みんなすごいな。苦しくないのかな。

 

最近、この苦しみには「興味ないことをやっている」って名前がついていることを知った。ああだからこんなに苦しかったんだ。やっぱり名前がつくとすごく安心する。それだけで苦しさが消える。

 

「興味あること」に方向かえてみたけどやっぱりわかんないことばかり。こんなことばかりして何になるんだろう?と毎日が不安だ。でも苦しくない。生きてる感じがする。

 

空き地で、草や拾ってきた段ボールで秘密基地を作ってた子供時代に戻ったみたいな気がする。方向合ってるんじゃない?

 

きっと明日もわからないことで頭がぐちゃぐちゃになる。でもきっとそのうち名前が付くから大丈夫、だと思う。

50歳主婦の起業ってムリ?

目安時間:約 4分

こんにちは。

パートで家計を助けていた50歳の主婦が、もうパートを辞めたいから起業したい!と言ったら、周りの人に常識を知らない奇人扱いされ、間違いなく100%反対されるでしょう。

でもそれに耳を傾けるのはちょっと待って。新しいことを始めるのには、若い時よりかえっていいかもしれませんよ。

起業するのは今がチャンス

可能性が減っているから選びやすい

日本はいい国なので、なろうと思えばほとんどどんな職業にもつけます。勉強ができればその可能性がさらに広がるので、若いうちはみんな一生懸命勉強しますよね。

でもだんだん大人になるにつれて、何が好きで何が得意なのかわかってくるとやりたい仕事の可能性はどんどん狭められていきます。50歳にもなれば、置かれている状況、スキル、興味は様々ですから可能性はさらに絞られてきます。

だから若いころより選択肢が減り、かえって選びやすくなっているんです。

たくさんの選択肢があると選ぶのが嫌になっちゃいませんか?春物のカットソーが欲しくてショッピングモールに行っても、たくさん品物がありすぎて迷ってしまい結局一枚も買えない、なんてことありますよね。

やりたいことを探すのには、50歳の今の方が間違いなく有利なんです。

タイムリミットが迫っているから決断しやすい

50歳になると、健康診断で赤い項目が出てきたり、同世代の友人、知人が病気になるってことも出てきます。何やらだんだんとタイムリミットが近づいてる予感…。現実に残り時間は少ないんですよね。

明日病気になるかもしれないんだから、元気でいられる間にやりたい事ってなんだろう?と思えるのが50歳の強みです。20歳だったら時間が有限ってことに気付かないもの。

社会的な義務からの解放

学校を卒業して、会社に就職して、世の中の役に立つようスキルを磨き、妻になって家事をして、母となって子供を教育する。日本で暮らしていると、こんな風に親や社会に求められます。

「そんなの気にすることない、自分のやりたいことをやっていいんだよ」と言われても、私の場合は難しかったなあ。結婚や子育てをしなきゃって思い込んでたし、期待に背いてまで、やりたいことを貫けるほど自分に自信がなかったんです。

でもそんな私でも、今なら義務を果たしたような気がするんですよね。それに、その経験を通してやっと、今まで怖くてできなかったことに挑戦する勇気が出てきたというか、ブレーキがちょっと緩くなってきたというか(;´∀`)

日本で生活している以上、社会的な常識から逃れられません。女性に対する社会の期待に答えたという意味で、50歳主婦はいわば隠居のような存在といえるかもしれません。昔からご隠居さんは好きに余生を過ごしていいんでしたよねえ(´∀`*)ウフフ

まとめ

何の特技もない50歳の主婦が起業したいと言ったら大笑いされるのは間違いありません。でも

やりたいことを探しやすくなっていて

時間制限があって

自分の中のブレーキが緩んだ

今だからこそ、何かを始めるチャンスとも言えます。

周囲の声を聞いてやらないもよし、自分の心の声を聞いてやるもよし。人生は自分の思った通りになっていく!

プロフィール

 

管理人:やっちゃん@平戸育子

ゆるベジ料理スペシャリスト

厳格なマクロビアンの家庭で育ち過食症に。克服した経験と、自然食品店勤務20年の経験を元に、簡単に作れて、美しく、食べておいしいゆる~いマクロビオティック料理の教室を主宰しています。/リマクッキング富士宮校講師歴10年/映画と読書とお酒が大好き/10代後半の子供二人と、単身赴任中で週末だけ帰ってくる夫と静岡県富士宮市に住んでいます。/自分の体を信じることで自然に健康になっちゃう考え方やレシピを配信しています。

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